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うつろな男たち くるつサン――死ンダヨ
ガイの奴に1ペニーやっとくれ
俺たちのなかみはからっぽだ
俺たちのなかみはつめものだ
よりそって立ってはみるが
頭のなかは藁のくず、ああ!
俺たちがささやくと
乾いた声が
ひそやかにとりとめもなく
まるで枯草をふきわたる風
それともかわいた穴倉で
こわれガラスを跳びはねる鼠の足音か
かたちのないすがた、色のないかげ、
萎えたちから、うごきのない身ぶり。
眼ざしそらせずに死のべつの王国へ
渡っていった者たちが
俺たちのことを憶えているとしたところで
呪われた激しい魂としてではなく、たかだか
うつろな男たちとして
つめものをした男たちとして憶えているだけだ。
高松雄一訳
ガイの奴に1ペニーやっとくれ
俺たちのなかみはからっぽだ
俺たちのなかみはつめものだ
よりそって立ってはみるが
頭のなかは藁のくず、ああ!
俺たちがささやくと
乾いた声が
ひそやかにとりとめもなく
まるで枯草をふきわたる風
それともかわいた穴倉で
こわれガラスを跳びはねる鼠の足音か
かたちのないすがた、色のないかげ、
萎えたちから、うごきのない身ぶり。
眼ざしそらせずに死のべつの王国へ
渡っていった者たちが
俺たちのことを憶えているとしたところで
呪われた激しい魂としてではなく、たかだか
うつろな男たちとして
つめものをした男たちとして憶えているだけだ。
高松雄一訳
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