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一通り鳥、海、屋内、イルミネーション、車載と撮ってみた感想。




スペックから覚悟はしていたが、広角と望遠が弱いし暗い。
48.5-242.5mm  F3.4-5.6

空いっぱいに群舞する鳥たちには広角が欲しくなるし、5倍ズームじゃ寄れない。
運動会、学芸会などには不向きだな。

人物の場合、話をする距離だとアップしか撮れない。 HD画質の大画面で顔のアップってのは、妙に解像度がある分やっかいだw
最近のデジカメだと「美顔モード」とか有るし、この機種の静止画のメニューには「ポートレート」は有るけれど、今後は動画にも必要になるのではないか?

液晶を反転させての自分撮りもできるけれど、手をいっぱいに伸ばしても顔がはみ出しそうだ。 ハイビジョンのワイド画面だから、画面の半分が自分の顔、のこりの半分に別のモノを入れられるとはいえ、これも鬱陶しい w

スカイツリー撮りには苦労しそうな予感。 全体を撮るために手持ちで綺麗にパンするには練習が必要だろう。




デジタルズームで32倍と200倍が選べる。 32倍はHD画面中心部を4倍拡大なので、計算上はSD画質並だ。 縮小してネットに上げる程度ならば我慢できなくもない。
200倍ってのはカタログデータの釣りだな。 なんかの特殊効果にしか見えないぞ。
ズーム状態の表示も、デジタルズームにしても変わらない。 デジカメに慣れてると、手抜きとしか思えない。
あんまり使いたくない、非常用の機能と考えるべきだろう。




手ブレ補正は、無いよりマシな程度かな。 競合他社が優秀なせいで、光学補正ならではの優位さがいまいち実感できない。
手持ちで移動撮影は、ワイド側ならば練習次第。 
望遠側は、やはり揺れちゃう。

イルミネーションを撮ると光源自体は止まっているが、ゴーストが微妙に揺れていたりして興味深い。
 



車載を試してみたが、デジカメのCCDみたいにスミアがでないのがうれしい。




最低被写体照度が12ルクス。
暗所には、予想以上に弱いかも。

夜景はSONYの裏面CMOSがすごすぎるだけで、他社と比べても「こんなものだろう」と思っているが・・・

曇りの夕方4時ころから早くもゲインアップしてノイズが載ってくるのには、ちょっとがっかり。
特に望遠側だとF値が大きくなってしまうため、ざらついてしまう。
それまで綺麗に撮れていたのに、ちょっと暗くなった時点のざらついた画質の差が大きくてびっくり。
夕方は望遠自粛と考えておいた方がいいな。




夕方の屋外撮影だとホワイトバランスがけっこう変化しちゃうのもビックリ。  空の色が、カメラを向ける方向で変わりすぎな気がする。
デジカメ以上に敏感かも。




AFは、明るければ並。 暗いと迷うのは当然だけど、MFが使いにくい。
マニュアルモードの奥の方までたどっていかなきゃいけない。

マクロは、メニューの一番奥の方にある。 広角端でレンズ前5センチくらいまでよれる。 マクロONでも遠景までAFできるのだが、マクロOFFだと近づけない。




バッテリーはカタログ記載どおり40分程度。 フル充電時にインフォメーションを表示させると70分と出るのが、なんか当てにはならない気分になるけど。




それにしても、マニュアルモードでいろいろいじれるのだが、使いにくい。

背面ダイヤルを「M」にし、液晶下の「menu」を押し、「マニュアル設定」を選択、そこから各種項目を選択、項目を選んで「OK」と決定する。 別の項目も変更しようとすると、再び「menu」から選び直すことになる。

マニュアルモードに切り替えると、直前の設定が呼び出される。 事前に設定しておけば、デジカメのいわゆる「My Mode」っぽい使い方が出来る。


ユーザーインターフェイスは、ものすごくアンバランス。
ハイスピードモードが3つ背面ダイヤルに割り振られているが、これは1個で充分だろう。
側面にはYouTubeに「UPROAD」、iTuneに「EXPORT」のボタンが有るけれど、これはPCソフトに任せておくか、「カテゴリ」設定メニューに入れておくだけだけでいいだろう。

背面ダイヤルにシーンモードとMyMode、側面にMFとカスタムファンクションボタン(各種設定直接呼び出しの割り振りをユーザーが設定)にしてくれたほうが、はるかに使いやすかっただろうに。

静止画のシーンモード選択も、縦一列で一度に表示できるのは4項目。 アイコン表示で同時表示数を増やしてしてほしい。

ホワイトバランスも「ワンタッチ」「晴れ」「くもり」「ハロゲン」の4項目。 白い物を用意しておけば「ワンタッチ」で済むけれど、蛍光灯2つくらい用意しててもいいだろうに。 この価格帯だと色温度表示も有ってもいいように思う。

なんか、妙に初心者向け機能を、こなれないままに搭載しているように感じる。
当初の12万円という価格設定なら、もっと上級者向けに振ってもよかったのではないか?




この機種のコンセプトとは裏腹に三脚を使って撮りたくなる。
重量が300gを切っているから、安三脚で充分。
条件さえ合えば、かなり綺麗に写る。


後継機が出るとしたら、ズーム比5倍のままでいいから明るく広角よりにしてほしい。
レンズ部分が若干太くなっても、まだまだ本体は充分に小さいのだから。

もうちょっとユーザーインターフェイスを練ってほしい。 マニュアルモードを積極的に使えるような方向で。


もうちょっと言いたいことがw

GZ-X900 レビュー追加&雑感
http://londonbridge.blog.shinobi.jp/Entry/457/
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