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  ロンドン・ブリッジ

あの黒い水を見てごらん
「人市」の汚物を押し流す泥の大河をごらん。
お前はそこに見るだろう、時に
日光を受けて金いろに光る藁屑が流れて行くのを。

出来るならつぎに、僕の心の中をごらん!
お前はそこに仄かな光を見るかも知れない
これは僕の心が、むかし美しかったころの、思い出のようなもの
 だ
これがあるために、心はせめて、いくぶんかなぐさめられる。

どうやら希望は日光に似ている
言わばどちらも明るさだ
一つは荒んだ心の聖い夢となり
一つは泥水に金の光を浮かべてくれる。
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無題
投稿者:MOREAS HP 2006/06/15 00:34 EDIT
短歌にしてみた

泥水の大河に流れる藁ひとつ 黄金に光り流れゆくなり

橋梁の上より眺む泥の川 腐臭の中の金色の藁

どぶ川に流れる黄金の藁一つ 橋の上から独りで眺む
無題
投稿者:MOREAS HP 2006/06/16 14:01 EDIT
引用した詩の2連目で「だ」の開業が不自然かもしれないけれど、これは新潮文庫版に沿ったものです。
脚注の関係で改行されているのですが、なんとなく、言いよどむ感じが気に入ったので、そのままにしています。
          
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