忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

弔国殤

徒言人最霊
白骨乱縦横
如何当春死
不及群草生
堯舜宰乾坤
器農不器兵
秦漢盗山岳
鋳殺不鋳耕
天地莫生金
生金人競争




徒(いたづ)らに言ふ、人、最も霊なりと
白骨、乱れて縦横たり
如何(いかん)ぞ春に当って死し
群草の生ずるに及ばざる
堯舜(ぎょうしゅん)、乾坤(けんこん)を宰(さい)し
農を器(つく)りて兵を器らず
秦漢(しんかん)、山岳を盗み
殺(さつ)を鋳(い)て耕(こう)を鋳ず
天地、金(きん)を生ずる莫(な)かれ
金を生ずれば、人、競争せん




(大意)

万物の霊長とかいっても
白骨が散乱してる
春だというのに
これじゃ雑草以下だ

神話の聖王は
農機具は作ったが兵器は作らなかった
いまじゃ自然から資源を盗み
殺す道具は作るが、耕す農具は作らない

天地よ 金属なんか作るな
金属があるから人は争うんだ




唐代の詩人 孟郊 (もうこう 751年 - 814年)の詩。

この詩は反戦の文脈でたまに引用されてたりする。
今年の311後だと後半の「天地、金(きん)を生ずる莫(な)かれ」に、ちょっと感じるところが有った。
PR
          
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メール(非公開)
URL
文字色
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメント
パスワード   コメント編集に必要です
 管理人のみ閲覧
この記事へのトラックバック
トラックバックURL:
Copyright ©  -- 倫敦橋の隠れ里 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by 妙の宴
powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]