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宮崎知事選挙の衝撃から、そろそろまともな分析がいろいろ出てくるかと思ったら…
森永卓郎の2月5日付記事が、なんともはやな出来だった。 TVタックルの弄られ役キャラクターそのまんまの記事だ。

そのまんま東氏の向こうに安倍政権の長期化が見える
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/o/68/

 今回、自民党が敗れた第一の原因は従来、強力に機能していた組織の締め付けがまったく利かなかったからだ。
(略)
 それは考えてみれば当然の話だ。なぜなら、小泉内閣で、特定郵便局局長会や道路族に群がる建設会社など利権団体を次々につぶしてきたからだ。それが小泉構造改革の一つの側面だった。その結果、政治的には旧来型の選挙基盤を失うこととなった。

 宮崎県知事選は、そのことをまざまざと見せてくれた。


今回の宮崎県知事選挙は保守分裂選挙でもあり、「しがらみ」が争点になった選挙でもある。 組織を動かした方が負けという状況があり、小泉構造改革とは無関係だ。
だからその後の分析も、まるで説得力がない。

「そのまんま東」の知名度は抜群で、近年大学進学などでやや好感度がアップしてたといっても、どう考えても泡沫候補としての評価しかなかった。 小泉純一郎の個人的人気と「そのまんま東」の知名度は別物だ。 

今回の宮崎県知事選挙ともっと比較検討されるべきなのは、1993年宮城県知事選挙だろう。
1993年、公共工事をめぐるゼネコン汚職事件で県知事、仙台市長の逮捕されたときの選挙で、浅野史郎氏が初当選した。 1949年以来の非自民党の推薦を受けた知事だった。

このとき浅野史郎を推薦したのは、新生党・日本新党・さきがけ・社民連。
対立候補は自民・社会・民社党が推薦。 あと共産党候補と無所属が一人ずつ。

民主党は、今回の宮崎県知事選挙で保守分裂した候補に相乗りした時点で、1993年宮城県の社会党と同じ運命になったのではないだろうか?
当時の宮城県だって、そうとうに保守が強かったはず。 (ちょっと記憶が曖昧 (^_^;)
新生党・日本新党・さきがけ・社民連… 民主党の母体だろうに、今回は宮崎県民の不満の受け皿になれなかった。


ちなみに1997年宮城県知事選挙で淺野氏が再選されるが、この時は無所属での出馬。
対立候補は、自民・新進・公明党の推薦だった。 これは小沢一郎主導によるものだったが、その強引な手法が新進党系県議の一部が浅野氏支持に回る結果ともなった。
私が小沢一郎は選挙に弱いと思う根拠のひとつ。 もう一つは1991年東京都知事選。
まだまだ有るけれど。


有田芳生氏のblogに民主党国会議員との会話が載っていた。

有田芳生の『酔醒漫録』2007/01/30
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2007/01/post_7a50.html

 民主党の国会議員とこんな話をした。「そのまんま東はどうですか」「注目されているのが自分の実力だと勘違いしてきていないか。マスコミの関心は〈そのまんま東現象〉。知事室の椅子をパイプ椅子にするとか公用車を使わないと言っていたのに、行動で否定。もっと大きな問題でマ二フェストを否定すればマスコミは批判に転じる」「専門家の見方ではいずれ利権勢力に取り込まれるという」「そう、たとえば一律賃金カットが具体的に提案されると議会などの猛反発を生むだろう。そのとき議会を解散することができるかどうか」「そこで25歳以上で政策を支持する人たちに呼びかけて〈そのまんま党〉でも作って、与党議員を当選させることだ」


この民主党国会議員の予想は、かなりの確率で外れるだろうな。 新知事のマスコミ対応能力は、かなりのものだと思う。
また、議会解散し「そのまんま党」などという発想も、新知事にはないだろう。 そもそも改革派知事のなかに、それを試みて成功した例があるのだろうか?


日経BP森永卓郎の記事は、このあと安倍政権の今後について論じているが、ほとんど思いつきだけで書いているとしか思えない。
いちおう、突っ込んでおこうと思ったが、馬鹿がうつりそうな気分になったのでやめた。

【追記】
とはいいつつも…

 こうなると、日本の総理大臣は安倍家と小泉家のたすき掛け人事で決まるようになり、北朝鮮の金王朝と同じようになるのではないだろうか。

 悪夢のシナリオだが‥‥。
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/o/68/04.html


まず、安倍ちゃんに子供がいないということもあるが…  阿部一族??


平成5年の細川護煕内閣に文部大臣・赤松良子、厚生大臣・大内啓伍が入閣したときのジョーク。

細川幕府発足で、やっと応仁の乱が終結した


このblogで、政治ネタはあんまり書きたくなかったのだがなぁ…
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