忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ホワイトハウスの記者証がついにブロガーにも認められるまでの経緯がちょっと面白そうなので調べてみた。

ホワイトハウス、初めてブロガーに記者パスを付与 [ライブドア・ニュース]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1021085/detail
2005年03月08日配信のニュースです。
このとき記者証を与えられたブロガー記者は、23歳のギャレット・グラフ氏といい、自分のブログで記者証請求キャンペーン(?)をして、1週間ほどの審査でホワイトハウスに入る込むことに成功したそうです。 (ちなみに民主党支持者らしい)

ただ、この快挙(?)にはホワイトハウス側にもいろいろ事情があったらしい。
記事より:
  ホワイトハウスのスコット・マクレラン報道官は、「ホワイトハウスの記者会見には、あらゆるタイプの記者を認めるべきだ」と述べ、これまでも「既存のメディア、新しいメディアを問わず、右から左までさまざまな意見の持ち主を受け入れてきた」とホワイトハウスの懐の深さを強調した。だが、最近、ジェフ・ギャノンという偽名を使い、2年間にわたって、ウエブ上の右翼系新聞社、タロン・ニュースの記者として、ホワイトハウスから記者証を与えられていた本名ジェームズ・ガカート記者が、実はゲイポルノ・サイトを運営し、違法取引に関与していたことが暴露されるという事件が起き、ホワイトハウスの記者証の審査手続きが全国的に注目されていたところだった。

ジェフ・ギャノン・スキャンダルは米wikiに項目があったりする。 質問内容とかリンクもいろいろ
http://en.wikipedia.org/wiki/Jeff_Gannon



日本の記者クラブについては、Grip Blogの2005年のカテゴリー「記者クラブの表と裏」 http://gripblog.cocolog-nifty.com/blog/cat2336190/index.html が詳しい。 
基本的な事柄のまとめ、記者インタビュー、個人ブロガーが参加しようとする悪戦苦闘の記録として貴重。

【関連】
幻の報道機関設立計画(8)  http://belena.blog70.fc2.com/blog-entry-29.html
幻の報道機関設立計画(9) http://belena.blog70.fc2.com/blog-entry-33.html

で、意外なことに(?)、Grip Blogの騒動(ことのは問題)のとき誰もこの事件に言及してなかった。 私も最近知ったばかり…

あと、オーマイニュース準備blogで市民記者の経歴が晒されて、鳥越編集長が「密告」と表現したことがあったけれども、本場アメリカ(?)も相当なもんだなと思う。
まぁ、大統領選の中傷合戦を見てれば、これくらいは想定の範囲内とするべきかも



以下、この「ジェフ・ギャノン・スキャンダル」について言及してるサイトとか

報道について (ブログ・アーカイブ):■2005年4月8日:News23「米メディアの衰退」
http://yorifuji.thyme.jp/kojin/houdoufil/houdou1.html
#News23(TBS)で放送された金平茂樹記者のレポートについてのメモ
『論座』2005年4月号に金平茂樹「政府との緊張関係はどこに行ったのか──米CBS誤報事件の教訓」という記事でもラザーゲートからジェフ・ギャノン事件までに触れているようです。

JOEX-blog | tv asami : ブログがテレビニュースを駆逐する?
http://joex.exblog.jp/360431/

中岡望の目からウロコのアメリカ:ホワイトハウスで初めて記者証を得たブロガーの物語
http://www.redcruise.com/nakaoka/index.php?p=98

sankenbunritsu:架空のジャーナリスト、ジェフ・ギャノン氏
http://www.sankenbunritsu.blog-city.com/1234219.htm


暗いニュースリンク: ジェフ・ギャノン事件:共和党活動とゲイ専門売春を兼務するスキンヘッド男はいかにしてホワイトハウスに自由に出入りできたのか?
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2005/02/post_5.html

暗いニュースリンク:史上空前のプロパガンダ:ニセのニュースで国民を欺くブッシュ政権
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2005/03/post_4.html

先だって暴露された政府プロパガンダ工作の一部、ジェフ・ギャノン事件はどうなったか? 同事件を重大視する議員達から調査要求が出され、慌てたホワイトハウスは、これまでの態度を一変させ、定例会見への参加資格を大幅に緩和して(これまでは、例えばNYタイムズ紙寄稿ジャーナリストすら参加拒否される厳しさだった)、あたかもホワイトハウス記者会見が“広く国民に開かれている”かのように演出し、当該事件を追求する事は“ジェフ・ギャノンという同性愛者への個人攻撃である”という形に議論をスピンさせ、大量の保守派要員(ブロガーを含む)を動員して真相の隠蔽に邁進している。(CNN放送のウォルフ・ブリッツアが行った報道などもこうした“印象操作”の典型例である)

言うまでもなく、ジェフ・ギャノン事件の焦点は、記者としてのバックグラウンドの全くない人物が、偽名を使って取材許可証を入手し(前ホワイトハウス報道官アリ・フライシャーも驚いている!")、米情報部の極秘情報を簡単に入手した経緯(CIA工作員漏洩の件以外にも、ギャノン氏はイラク侵攻時期について公表前に知っていた)と、そうした偽装活動の資金提供者が大統領に極めて近いポジションに居るという点なのであり(ジェフ・ギャノンの雇い主は大統領次席補佐官カール・ローブの知人)、その人物の性癖が焦点ではないのである。(とはいえ、ギャノン氏が行っている大規模なゲイ売春サービスは、州法次第では違法スレスレであり、“倫理価値”を重視すると喧伝するホワイトハウスにあっては、問題とされてしかるべきであるが・・・)



事件の概要はこんな感じだけれど、「暗いニュースリンク」の記述に強い異議を唱えている人もいます。 

HODGE’S PARROTから

ホワイトハウス公認ブロガー
http://d.hatena.ne.jp/HODGE/20050312

悲しきリベラルたちの背信
http://d.hatena.ne.jp/HODGE/20050320

性的指向に言及されないことの幸せ
http://d.hatena.ne.jp/HODGE/20050605

ゲイのジャーナリストはどうすればいいんだ?
http://d.hatena.ne.jp/HODGE/20050606

「私は告発する!」という喜び
http://d.hatena.ne.jp/HODGE/20050619

検察側の証人/共和党側の証人
http://d.hatena.ne.jp/HODGE/20050622


鳥越氏の「密告」発言
http://facta.co.jp/blog/archives/20060807000214.html

そのためにサイトが炎上する。顔は出さないんだから、どこの誰か分からない。しかし、一丁前どころか、1.5人前ぐらい口だけ達者だという人たちが、わあっと襲いかかるわけですね。それはやっぱりすごくアンフェアです。それではいいものはできない、いい社会にはならない。密告社会みたいなものですから。

PR
          
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メール(非公開)
URL
文字色
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメント
パスワード   コメント編集に必要です
 管理人のみ閲覧
この記事へのトラックバック
トラックバックURL:
Copyright ©  -- 倫敦橋の隠れ里 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by 妙の宴
powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]