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69

6と9との転倒が
怪しき数字と現れ出たのが
69であり
宿命の二匹の蛇であり
二匹の蚯蚓である
好色なそうして神秘な数
6は3と3
9は3と3と3
すなわち三位一体だ
いたるところ三位一体だらけ
さてまた三位一体は
両性論と一致する
なぜならば6は3の二倍であり
三位一体の9は3の三倍だから
されば69は両性の三位一体だ
さてまたこれらの秘術はなおなお隠密なのであるが
僕は恐ろしくなって消息子を下しかねる
ともするとそこが
人間どもをこわがらせてよろこんでいる
鼻っつぶれの死の向こう岸の
無窮であるかもしれぬから
さて今宵はなんと
退屈が外套のように僕を包むこと
陰気なダンテルの目には見えない死布のように




堀口大學訳
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あなたに、おお、古代の土地よ、
海からサヴァ川まで走りながら、
ドリナ川からウナ川まで走りながら、
私はあなたに私の忠義を与える。

CHORUS:
あなたはたった1つのものだ、
私の故国、私の故国。
あなたはたった1つのものだ、
ボスニア・ヘルツェゴビナによる。

神があなたを守らんことを
来るべき世代のために、
私の夢の土地、
私の父たちの土地。

CHORUS




Bosna i Hercegovina

Zemljo tisućljetna
Na vjernust ti se Kunem.
Od mora do save,
Od dri ne do une.

CHORUS:
Jedna si jedina
Moja domovina.
Jedna si jedina,
Bosna i Hercegovina.

Bog nek te sačuva
Za pokoljenjia nova.
Zemljo mojih snova
Mojih pradjedova

CHORUS



オシム監督の国籍がある国の国歌です。(微妙な言い方になるなぁ)

前のエントリーで取り上げた、イヴォ・アンドリッチ「ドリナの橋」について。
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Bridge_on_the_Drina

橋のたもとに建っていた作家の彫像は、破壊されてしまったらしい。

舞台となったヴィシエグラードについて
http://en.wikipedia.org/wiki/Višegrad
英語以外のページのほうが詳しくて、写真も多いけれど、読めない…
戦略上の要地らしく、いろいろ戦記のエピソードも有るらしいが…

旧ユーゴサッカーの映画が有る。
なぜか、ブログジャーナリスト募集中の公式サイト。
「ライフ イズ ミラクル」
http://www.gaga.ne.jp/lifeismiracle/
『パパは出張中』『アンダーグラウンド』のエミール・クストリッツァ監督最新作。
1992年(!)に主人公(セルビア人)の息子が、地元クラブで9番を付けてプレーしており、ベオグラードのパルチザンからのオファーを待つというエピソードが有るらしい。
当時のパルチザンは、オシムがユーゴ代表と兼任で監督を務めていたそうです。
映画はドリナ川周辺でロケしているようだ…… 見なくては!

Google Earth だと Visegrad と表記されてる。 サラエボの東、セルビアとの国境近く。
  帰途

言葉なんかおぼえるんじゃなかった
言葉のない世界
言葉が意味にならない世界に生きてたら
どんなによかったか

あなたが美しい言葉に復讐されても
そいつは ぼくとは無関係だ
きみが静かな意味に血を流したところで
そいつも無関係だ

あなたの優しい目の中にある涙
きみの沈黙の舌からおちてくる痛苦
ぼくたちの世界にもし言葉がなかったら
ぼくはただそれを眺めて立ち去るだろう

あなたの涙に 果実の核ほどの意味があるか
きみの一滴の血に この世界の夕暮れの
ふるえるような夕焼けのひびきがあるか

言葉なんかおぼえるんじゃなかった
日本語とほんのすこしの外国語をおぼえたおかげで
ぼくはあなたの涙のなかに立ちどまる
ぼくはきみの血のなかにたったひとりで帰ってくる
もうだれが世界と和解するものか
時代遅れの不安と恐怖に
世界はすっかり癒着してしまったのさ
どんなにするどいメスでももうたくさん
甘いさみしいエーテルさえあれば
生殖の夢を見ることなんかないんだって





詩集「言葉のない世界」より 「雨の日の外科医のブルース」の一節
  解き得ぬ謎

    

チューリップのおもて、糸杉のあで姿よ、
わが面影のいかばかりか麗しかろうと、
なんのためにこうしてわれを久遠の絵師は
土のうてなになんか飾ったものだろう?

    

もともと無理矢理つれ出された世界なんだ、
生きてなやみのほか得るところ何があったか?
今は、何のために来り住みそして去るのやら
わかりもしないで、しぶしぶ世をさるのだ!

    

自分が来て宇宙になんの益があったか?
また行けばとて格別変化があったか?
いったい何のためにこうして来り去るのか、
この耳に説きあかしてくれた人があったか?

    

魂よ、謎を解くことはお前には出来ない。
さかしい知者の立場になることは出来ない。
せめては酒と盃でこの世に楽土をひらこう。
あの世でお前が楽土に行けるとはきまってはいない。

    

生きてこの世の理を知りつくした魂なら、
死してあの世の謎も解けたであろうか。
今おのが身にいて何もわからないお前に、
あした身をはなれて何がわかろうか?

    

いつまで水のうえに瓦を積んでおれようや!
仏教徒や拝火教との説にはもう飽きはてた。
またの世に地獄があるなどと言うのは誰か?
誰か地獄から帰って来たとでも言うのか?

    

創世の神秘は君もわれも知らない。
その謎は君やわれには解けない。
何を言い合おうと幕の外のこと、
その幕がおりたらわれらは形もない。

    

この万象の海ほど不思議なものはない、
誰ひとりそのみなもとをつきとめた人はない。
あてずっぽうにめいめい勝手なことは言ったが、
真相を明らかにすることは誰にも出来ない。

    

このたかどのを宿とするかの天体の群
こそは博士らの心になやみのたね
だが、心して見ればそれほどの天体でさえ
揺られてはしきりに頭を振る身の上。

    10

われらが来たり行ったりするこの世の中、
それはおしまいもなし、はじめもなかった。
答えようとて誰にもはっきり答えられよう――
 われらはどこから来てどこへ行くやら?

    11

造物主が万物の形をつくり出したそのとき、
なぜとじこめたのであろう、滅亡と不足の中に?
せっかく美しい形をこわすのがわからない、
もしまた美しくなかったらそれは誰の罪?

    12

苦心して学徳をつみかさねた人たちは
「世の燈明」と仰がれて光かがやきながら、
闇の世にぼそぼそお伽ばなしをしたばかりで、
夜も明けやらに、早や燃えつきてしまった。

    13

この道を歩んでいった人たちは、ねえ酒姫(サーキイ)
もうあの誇らしい地のふところに臥したよ。
酒をのんで、おれの言うことをききたまえ――
 あの人たちの言ったことはただの風だよ。

    14

愚かしい者ども知恵の結晶をもとめては
大空のめぐる中でくさぐさの論を立てた。
だが、ついに宇宙の謎には達せず、
しばしたわごとしてやがてねむりこけた!

    15

綺羅星の空高くいる牛――金牛星、
地の底にはまた大地を担う牛もいるし、
さあ、理性の目を開き二頭の牛の
上下にいる騾馬の一群を見るがよい。





オマル・ハイヤーム作 小川亮作訳
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