[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
あいつぁよっぽどみょうだ、まっすぐにゃゆかぬ。
そのわけしってるか、
鼻のむいたほうへむいてゆく。
どうりで、やっこさん、鼻まがり。
Peter White will ne'er go right;
Would you know the reason why?
He follows his nose wherever he goes,
And that stands all awry.
リジー・ボーデン 斧をとり
父親 40回 ぶった斬る
我に返って 目が覚めて
母親 41回 ぶった斬る
Lizzy Borden took an axe
And gave her mother forty whacks
When she saw what she had done
She gave her father forty-one.
ディン・ドン ベルが鳴る
仔猫は井戸の中にいる
誰が放り込んだんだ?
そいつはリトル・ジョニー・グリーン
誰が救い上げたんだ?
そいつはリトル・トミー・スタウト
なんて悪い子なんだろう
哀れな仔猫を投げ込むなんて
いたずらなんかしなかったのに
納屋のねずみを退治したのに
Ding, dong, bell,
Pussy's in the well.
Who put her in ?
Little Johnny Green.
Who pulled her out?
Little Tommy Stout.
What a naughty boy was that,
To try to drown poor pussy cat,
Who never did him any harm,
And killed the mice in his father's barn.
世紀の移る、ちょうどその時を私は生きている。
一枚の大きな紙から起こる風が感じられる、
神と、お前と、私とが書き、
見知らぬ者の手に高々とめくられる紙からの
その上でなおすべてのものの生まれ得る
新しい一ページの輝かしさが感じられる。
さまざまな静かな力が自分たちの広がりを調べている。
そしてたがいに暗く見かわしている
尾崎喜八訳
嘆き
誰に向ってお前は嘆こうとするのか 心よ? ますます見すてられて
お前の道は 不可解な人々の間をぬって もがきながら
進んでゆく だがしかし それもおそらくは空しいのだ
なぜなら お前の道は 方向を
未来への方向を保っているからだ
失われた未来への
以前 お前は嘆いたのだろうか? あれはいったい何だったろう? あれは
歓呼(よろこび)の木から落ちた一顆(ひとつぶ)の実 まだ熟れていない実であった
けれども いま 歓呼の木は折れる
私のゆるやかに伸びていた歓呼の木が 嵐のなかで
いま折れる
私の眼に見えない風景のなかの
いちばん美しい木が。私を眼に見えない
天使たちに分からせていたあの一本の木が
富士川英郎訳
簡単な解説
ライナー・マリア・リルケ(Rainer Maria Rilke, (1875年12月4日 - 1926年12月29日)
最初の詩は「時祷集」から。 26歳の時、女流彫刻家クララ・ヴェストホフと結婚した頃の詩作です。 結婚生活は長く続かず、1902年にリルケはパリに移住します。
「輝かしさ」と「暗さ」が微妙に同居してる。
「嘆き」は1914年7月の作。 第1次世界大戦が始まった年です。
名に恥じぬ古い時代の《聖人》たちは
信じておった(当たるも八卦)、
天空に吉凶禍福読みとりうると、
星の運勢身に受けて人は各自(てんで)に生まれくると。
(夜空にさぐる星占(ほしうら)の神秘の説も、幾度か、
深い心は解し得ぬ浅墓びとには嘲笑(わらわ)れた)
さるほどに神降(かみくだ)し占者(うらない)たちの飯の種
凶(まが)つ土星の気を受けて生まれた者の一生は
不幸苦労のどちらにも事は欠かぬと
何やらの古文書に見えているとか。
病的な《空想力》が働きすぎて
《理性》の努力も無駄とやら
此奴らの血液たるや、毒薬ほど利(きき)がよく
溶岩ほども燃えていて、乏しいままに沸きたち流れ
悲願の《理想》焼き亡ぼすと。
《土星の子ら》は不幸(ふしあわせ)、生きるも死ぬも不幸
(不死の奴なら別格だとさ)
生涯の構図の線をことごとく
悪い《感化》が引くからだとさ。
ヴェルレーヌ処女詩集(Po`emes saturniens)
堀口大學訳
スタンリー:(乱暴に引き出しを開け、靴を投げる)新しい靴下はどこだ?
ステラ:(いちいちそれらを片づけている)はいはい。
ブランチ:あなたは何座なの?
スタンリー:なんだって?
ブランチ:星座よ。きっと牡牛座でしょ。牡牛座の人は気性が荒くて、落ち着きがないんですって。ドシン。バタン。ガガガガ。ドカーン!
スタンリー:おい。ストライプのはどうした?
ステラ:これでしょ?(と持ってきて)この人はキリストの五分後に生まれたのよ。
ブランチ:じゃあ山羊座?
スタンリー:自分は何なんだよ。
ブランチ:私はもうすぐが誕生日なの。さて何座でしょう?
ステラ:ブランチは九月生まれの乙女座。(と、キッチンへ去る)
スタンリー:乙女座!
ブランチ:そう。マリア様と一緒。
スタンリー:マリア様と一緒? ハッハッハ! そいつはたまげた。
テネシー・ウィリアムズ 「欲望という名の電車」 シーン5より 堀内仁訳
wikiより
主人公は名家出身の女性ブランチ。ブランチは没落し、故郷を追われて妹のステラの下に身を寄せる。しかし、ステラの夫で粗野な工場労働者スタンリーの暴言・罵倒によって傷つけられ、挙句に隠していた過去を晒され(略
スタンリーについては粗野とか暴力的とか、劇中ではネアンデルタール人とか豚とか無教養、ポーラックなどとさんざんな言われ様だけど、そりゃあんまりではないか。
彼こそ普通の「アメリカ人」だろう。 そうじゃなければ、この役を演じたマーロン・ブランドが、これほどまでに伝説的に語られているのか、わからん。
星占い好きに対する苛立ちは、よく分かる。
彼が暴言や罵倒を繰り返しているとも思えない。 ブランチが隠していた過去を晒すという行為だって、なぜ非難の対象になるのか分からない。 ブランチの不規則発言、行動に対抗するための有効な手段だろう。
ブランチに対して以外と同情的な人気があるというのが、よく分からない。 役柄ではなく、ビビアン・リー人気(実生活の醜聞を含む)と重なっているんじゃないかと疑っているが…
この世のあらゆる書物も
お前に幸福をもたらしはしない。
だが、書物はひそかに
お前をお前自身の中に立ち帰らせる。
お前自身の中に、お前の必要とする一切がある、
太陽も、星も、月も。
お前のたずねた光は
お前自身の中に宿っているのだから。
お前が長い間
万巻の本の中に求めた知恵は
今どのページからも光っている、
それはお前のものなのだから。
高橋健二訳