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80年代の青土社といえばニューアカのまっただ中である。

93年フリーになって美術評論や人物評伝の方面の仕事がメインになるのかと思いきや、1994年『デジタル・ライティングへの招待』という技術書のようなものををアスキーから出している。
これは、技術書というより「ハイパーテキスト」について論じた本のように思える。

1996年にジャストシステム出版で2冊ほど書いている。これも「ハイパーテキスト」関連の本だろう。
・『20世紀のメディア 4』(共著/1996年/ジャストシステム)
・マルチメディアの巨人(ジャイアント)―ヴァネヴァー・ブッシュ--原爆・コンピュータ・UFO(1996年/ジャストシステム)

ここで、ちょっとジャストシステムについて

当時ジャストシステムは一太郎を作るだけじゃなく、出版事業やマルチメディア(懐かしい言葉だ)に進出しようとしていた。
音楽ソフトやjustnetというプロバイダもあったなぁ。 あなたのホームページを本にします、という企画がすでにあったはず。 自費出版を支援するような事業もやろうとしていたけれど、結局その計画も縮小に縮小を重ねて、結局「マイペンシル」と簡易製本キットになった。
今にして思えば、IT企業がWebを有効活用するため、コンテンツを充実させようしているのに通じている。 

出版事業ではそこそこ良質の本を出していた記憶がある。
日本語に関してとか、印刷や本の歴史と未来についてという、社風に沿ったテーマがメインだった。
売れ線を狙ったパソコンのHow toモノも出していたかなぁ?
しかし出版部もプロバイダも、採算がとれなくて撤退してしまった。
歌田氏はそこに編集者として関わっていたのだろうか?


1997年週刊アスキー創刊。元SPA!の中の人が編集長で、今とはまったく別の週刊誌だった。
 なんちゅうか、インターネット世代向けの情報・カルチャー・オピニオン誌みたいなのを目指していたような気がする。 1年くらいで売り上げ不振により現在の路線に変更
ここに現在まで続く「仮想報道」の連載を開始する。 スタイルは今と全然変わっていない。 相当初期から全文をネット上に掲載しています。
連載をまとめた本が3冊出ている。

最近出された『科学大国アメリカは原爆投下によって生まれた』(平凡社、2005年)
は、『マルチメディアの巨人』を大幅加筆したものですが、好評です。
読売新聞書評  http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20050829bk0b.htm
朝日新聞書評  http://book.asahi.com/review/TKY200509270290.html
朝日新聞be on Sunday http://www.be.asahi.com/be_s/20051016/20051005TKAI0010A.html

その他の著作
『本の未来はどうなるか―新しい記憶技術の時代へ』』(2000年/中公新書)
ハイパーテキストについて。

『「ネットの未来」探検ガイド―時間と言葉の壁を超える』(岩波アクティブ新書、2004年)
専修大学文学部の情報産業論講座の参考書です。
以下の本も使って歌田さんが講義しておられます。
●メディア・リテラシー
 菅谷明子『メディア・リテラシー世界の現場から』
●インターネット
 村井純『インターネット』『インターネットII』(岩波新書)
 矢野直明『インターネット術語集』『インターネット術語集II』(岩波新書)
●マスメディアの変容
 青木日照・湯川鶴章『ネットは新聞を殺すのか』(NTT出版)
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