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今まで、日本の社会っていうのは《劇場型》で、政治にしても野球にしても何でもそうなんですが、どっちかっていうと受け身で、自分は参加しないで人がやっているのを見るのが好きだという国民、文化だったんです。これを“参加する事が正しい”、つまりメディアの世界も運動会のように、参加して楽しいという風に変えたいな、というのが僕の気持ちで、“《劇場型》から《運動会型》へ”、“責任ある参加”というのがキャッチフレーズです。
http://www.tbs.co.jp/radio/np/eye/060826.html


オーマイニュース編集長鳥越氏の発言なんだけれど、日本の野球文化は観るのが主体だったのだろうか?

毎日新聞の2005年10月16日 PLATA に鳥越俊太郎さんと鳥越さやかさんの対談で「60代以上の人へのメッセージ」というのが載っていたらしい。

俊太郎 野球でいえば、あともう一試合やるようなつもりになって、ということですね。
足腰痛いけど、それぐらいの気持ちを持った方がいい。もう先の楽しみやワクワクすることや、達成感がないのかもしれないけど、ワクワクするようなことを見つけることですね。(以下略)


野球は参加するモノだ、という前提の話のようだが…はて?
団塊の世代は野球をするが、それ以下の世代は観るだけ、という認識なのかしら?

まぁ、それはさておき…

鳥越氏は日本プロ野球選手会主催のシンポジウムで熱く語っています。
 第4回「プロ野球の明日を考える会」シンポジウム 2002年12月4日
http://jpbpa.net/list/baseball/04/04.htm
そのなかでの玉木正之氏とのやりとりが興味深い。

鳥越

…選手会は、玉木さんは自立という言葉を使いましたが、僕はもっと戦闘的に「我々がいないと成り立たないんだよ」という意識でもっと具体的なことに関しても、注文を出してもらいたい。我々も、ジャーナリズム、メディアにいる人間ももちろん言わなきゃいけないし、言うつもりでもおりますけど、今選手会が選手会の存在を懸けて、体を張って。例えば (略)

…壁を打ち破るのは、基本的には選手会、選手のみなさんだと思うんですよね。やっぱり、グラウンドでプレイするだけでなくて、要求をドンドン突きつけていただきたいなと思います。それで、僕らは外側からサポートをする形で。


玉木

鳥越さんにたてつくわけじゃない、と言ってたてつくんですけど、鳥越さんは選手のみなさんが頑張らないといけないとおっしゃったけれども、もはやそういう状態ではないという気が私はしているんですよ。当事者というのは、えてして何もできないもんです。北朝鮮に拉致されて帰ってきた方に、全てのことをしゃべろって言っても、しゃべれないですよ。そこで、アウトサイダーとしてジャーナリストがいるんですよ。ジャーナリストが今こそ新聞の紙面で、テレビの画面で、ラジオの声で、ドンドン言って、世論を喚起しないとダメなんですよ。ところがそのメディアのオーナーがスポーツを牛耳ってるから難しいことではあるんですけど。今日は報道の方がたくさんいらっしゃってるから、なんとか戦いましょうと僕は言いたい。


二人のジャーナリストとしての姿勢の違いが面白い。
鳥越氏が「当事者の発言」を重視するのは、この頃から一貫はしているのだなぁ。

ところで、プロ野球改革に鳥越氏は何か貢献したのだろうか? 
2004年「野球の未来を創る会」の発起人に名を連ねている。
これはネットを使った運動という側面もあったが、そこで何か学ばなかったのだろうかなぁ
http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000055954,20071063,00.htm
1リーグ制への流れを断ち切ったあたりで、役割は終わったということなんだろうか?

2005年10月20日にパ・リーグのプレイオフをNHKが中継しないのはけしからん、みたいなことを書いてるが…
http://www.1101.com/torigoe/2005-10-20.html

プロ野球については鳥越氏は外側の人だけれど、現在はオーマイニュースの中の人だ。
市民記者にも、『「我々がいないと成り立たないんだよ」という意識でもっと具体的なことに関しても、注文を出してもらいたい』と煽っているのだろうか?



2004年に「野球の未来を創る会発起人」に名を連ねた経緯は、最近彼があちこちで回想している転身の経緯とも似通っているような印象も。 自分で積極的に動いた結果の行動や転身ではなく、なんとなく周囲の状況や、上司やまわりからの推薦で動いているように思える。 新聞社内での移動、週刊誌への転身、そしてテレビを経てインターネットへ…。 みな自分から積極的に動いた結果ではなく、周りから推される形での転身だ。
最初に引用したインタビューで「日本の社会が受け身」と言っているが、むしろ鳥越氏本人に「受け身」の傾向が有るのではないかなぁ。
自らの引退には、どんな考えなんだろうかなぁ… 



トリビア
鳥越俊太郎氏は毎朝100回の腹筋を3セットこなしていた(2003年)
http://www.hbc.co.jp/ana/diary/ana_diary13.html

オーマイニュース編集部で一番若いスタッフは、鳥越氏が関西大学で教えていた時の教え子。
http://www.tbs.co.jp/radio/np/eye/060826.html

【関連】
鳥越氏の世代観とは http://belena.blog70.fc2.com/blog-entry-110.html
鳥越氏はボクシングの取材をするのだろうか http://belena.blog70.fc2.com/blog-entry-115.html
鳥越氏の歴史観とか http://belena.blog70.fc2.com/blog-entry-123.html
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