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へんな心

株がさがる 株がさがる
小気味よくも 株がさがる
成金どもが 泣いて狂ひ
首くくるも 因果応報
  株がさがる 株がさがる
  小気味よくも さがるよ あーーーあ
  さがるよ

命がけで 乗ろとしても
乗れぬ電車 いやな電車
故障電車 停電電車
サボリ電車 改良するは
  いつのことか 改良もせずに
  値上げばかり 困るよ あーーーあ
  困るよ

田尻さんや 田尻さんや
東京市内 到るところ
塵芥(ごみ)の山だ ゴミの山だ
どうかせぬか 田尻さんや
  コレラコレラ 怖くないか
  おいら怖い 怖いよ あーーーあ
  怖いよ




メロディを聴けば、おそらくみんな知っているヴェルディのリゴレットよりマントヴァ公のアリア「女心の歌」の替え歌です。

最近は携帯の着メロにも有るみたい。
メロディは、ここあたりで聞けます。(ページを開くと演奏されるので注意)

ヴァーチャルうたごえ喫茶「のび」
http://utagoekissa.music.coocan.jp/utagoe.php?title=onnagokoronouta&type=midi

日本初演は1916年,東京浅草の駒形劇場で清水金太郎,田谷力三,原信子主演で行われたそうで、それを添田唖蝉坊が替え歌にして歌ったものらしい。
「田尻さん」というのは当時の東京市長田尻稲次郎。1918年4月5日 - 1920年11月27日まで在職。専修大学創立者の一人で、「積読」という言葉の言い出しっぺ。


<参考>
梅丘歌曲会館「詩と音楽」
http://homepage2.nifty.com/182494/LiederhausUmegaoka/songs.htm
http://homepage2.nifty.com/182494/LiederhausUmegaoka/songs/V/Verdi/S882.htm


あんまり正月らしくもない気がするが、もうひとつ紹介




わからない節


ああわからない わからない 今の浮世は わからない
文明開化と いうけれど 表面ばかりじゃ わからない
瓦斯や電気は 立派でも 蒸汽の力は 便利でも
メッキ細工か 天ぷらか 見かけ倒しの 夏玉子
人は不景気 不景気と 泣き言ばかり 繰り返し
年が年中 火の車 廻しているのが わからない

ああわからない わからない 義理も人情も わからない
私欲に眼が くらんだか どいつもこいつも わからない
なんぼお金の 世じゃとても 赤の他人は いうもさら                   
親類縁者の 間でも 金と一と言 聞く時は
忽ちエビスも 鬼となり くまたか眼を むき出して
喧嘩口論 訴訟沙汰 これが開化か 文明か

ああわからない わからない 乞食に捨児に 発狂者
スリにマンビキ カッパライ 強盗窃盗 詐欺取財
私通姦通 無理情死 同盟罷工や 失業者
自殺や餓死 凍え死に 女房殺しや 親殺し
夫殺しや主殺し 目も当てられぬ 事故(こと)ばかり
無闇矢鱈に 出来るのが なぜに開化か 文明か

ああわからない わからない 賢い人が なんぼでも
ある世の中に 馬鹿者が 議員になるのが わからない
議員というのは 名ばかりで 間抜けでふぬけで 腰抜けで
いつもぼんやり 椅子の番 唖かつんぼか わからない

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