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日本惑星科学会の「惑星の定義」に関する声明文
https://www.wakusei.jp/news/announce/2006-08-26/

-- 冥王星が惑星からはずれた影響は? 冥王星は「格下げ」されたのか?

「格下げ」という言葉は状況を正しく捕らえていません。新たに採択された解釈 は、冥王星を「太陽系最小の惑星」ではなく「多数の小天体群(TNOs)を率いるリーダー」とみなそうというものです。TNOsはこれからどんどん新しい仲間が発見されていくでしょう。冥王星はそのリーダーなのです。冥王星が惑星からはずされて夢がなくなったのではなく、冥王星は新しいカテゴリーの太陽系天体のリーダーとなり、新しい世界の入口になるという新たな夢を切り開くことになったのです。もしかしたら、その中には、逆に小天体群のメンバーとはとても考えらえないほど大きい「惑星クラス」天体もあるかもしれません。冥王星を介して夢はひろがっているのです。


分かり易い。

各紙社説のうちで、一番駄目だったのが朝日新聞。

冥王星 地球は君を忘れない
http://www.asahi.com/paper/editorial20060826.html#syasetu2

お前は地球代表のつもりか! と言うのもあるが、科学的にも科学史的にも文学的にも程度が低すぎるだろう。
いろいろあるけれど、文句書くだけ無駄な気もするが…一番呆れてしまったのはこの部分。

 冥王星などは「ドワーフ惑星」という別名称で呼ばれることになった。「矮(わい)惑星」とも訳されているが、正式な日本語名はこれからだ。若干の意訳は恐れず、「豆惑星」と呼ぶのはどうか。



「矮」の字が嫌いなのかな。
今後、豆より小さいのが見つかったら順に米、胡麻、芥子と名付けるつもりなのか? 小惑星との区別をどうするのだ?

dwarf planet はclassical planet と対になっている言葉。 暫定訳が「古典的惑星」「矮惑星」。


他にもいろいろ呼び方に変更が有るようだ。

【速報】太陽系の惑星の定義確定
http://www.astroarts.co.jp/news/2006/08/25planet_definition_flash/index-j.shtml

3. 太陽の周りを公転する、衛星を除く、上記以外の他のすべての天体(注3)は、Small Solar System Bodiesと総称する。

注3: これらの天体は、小惑星、ほとんどのトランス・ネプチュニアン天体(訳注1)、彗星、他の小天体を含む。

訳注1:トランス・ネプチュニアン天体は、海王星より遠方にあって太陽の周りを回る天体で、今まで国立天文台ではエッジワース・カイパーベルト天体と表記してきました。


注と訳注が重なってわかりにくい。

元記事はこれみたいだ。
http://www.iau2006.org/mirror/www.iau.org/iau0603/index.html

トランス・ネプチュニアン天体(海王星以遠天体 Trans-Neptunian Objects 略してTNOs)をエッジワース=カイパー・ベルト天体(Edgeworth-Kuiper Belt Object、略してEKBO)と国立天文台は表記してきたが、それらと小惑星・彗星・他の小天体を総称して、Small Solar System Bodies(和訳なし)と呼ぶことになった。

さらにわかりにくいか… 

小惑星も含めて新しい表記体系が必要だと思うけれど… どうなるのかなぁ
asteroid とminor planet との関係とか、まだまだ議論が続きそうだ。
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