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「オーマイ」は「王米」、つまり代用食品開発から出発したというのが、ヘー だったので、少し調べてみた。

ネット上に代用米についての情報は、あんまり無かった。

まず基本的なところから言えば、「米は日本人の主食ではない」
http://drhnakai.hp.infoseek.co.jp/sub1-58.htm
このサイトでは最初に、「弥生時代説」と「第2次世界大戦後説」両論を併記しているけれど、実態として主食だった時期は極々最近の一時期という結論です。
 日本人にとって、米は単なる食べ物ではない、神聖であって、粗末にした日には目までつぶすほどの霊力を持つ物であり、それ故に貨幣として全ての価値基準にさえなったのである。天照大御神が天孫ニニギノミコトを豊葦原瑞穂国に降臨せしめた時、稲穂を渡し「これを日本人の主食としなさい」といったという神話がある。「日本人」(弥生人から現代人)の歴史は「米を主食にしたいと願い続けた歴史」であったともいえるのである。


代用米開発の動機は、いわゆる皇国史観の影響と米不足と科学技術への期待だったように思えるなぁ。

「米」ではなく小麦粉で作る「オーマイ(王米)」の開発が1955年、チキンラーメン発売が1958年。
インスタントラーメンは、「麺」ではあるけれど中華料理のラーメンそのものではないあたり、いろいろ同時代性を感じる。

このほかに、プレスハムも同時代。 プレスハムは、畜肉(当時はマトンや馬肉)をつなぎでくっつけたもので、いわゆる古典的な「ハム」「ソーセージ」とは別物で、日本独自のモノ。

魚肉ソーセージも同時代で、新素材のフィルム開発と保存料の発展がキーポイント。
常温で流通保存できるところが画期的。

食糧不足・米不足のため、食材を無駄なく使う食品の工業化の流れが、1950年代に大きく進んだようだ。
こうやって調べていくと、即席麺(腰のないスパゲッティも)・プレスハム・魚肉ソーセージというのは戦後昭和の味なんだなと、ちょっとしみじみする。
昭和30年代までの日本は、「貧しい」国だったなぁ… そして変に工夫好きで名前(体面?)にこだわる…

「おいしんぼ」みたいに憂う気持ちはないけれど、バブル時代の本物志向というのには、それなりの意味があったかなとも思ったり。
その一方で、現在は「ハンバーガー」という名前でありながら魚肉や豆腐を使ったモノが多数有り、もはや名前と中身が一致しないことは当然という感覚も有ったりするなぁ。

食事をする、というよりも「栄養補給」…
グルメといいつつ「情報を消化」してるような感覚と、どこか2極分化しちゃってる気分。
(微妙に、例のタヒチのエッセイに共感する部分でもある)

雑然とメモ

「栄養と料理」デジタルアーカイブの中の「代用食」
http://libsv2.eiyo.ac.jp/eiyotoryori/freekey/searchArticle.do;jsessionid=F9B53507426446A8C3EE51E17DA15D5E
戦中戦後のレシピがいろいろ有って、涙ぐましいと思うと同時に、意外と質素で健康的、経済的なのかもしれないとも思ったりする。

タンポポコーヒーは、現在ノンカフェイン飲料として評価されているっぽい。
漢方薬の材料でもあるから、コーヒーと思わなければいいのかも。 飲んだことはないけれど。

最近のNHK連続テレビ小説「純情きらり」で、本物の味噌が作れなくなっていく描写があった。
ついでに代用醤油をしらべていたら「毛髪醤油」というのが… ウヘッ


代用酒については漫画「夏子の酒」程度しか知らなかった。
「やかたの厨房から281〜290号」
http://www5d.biglobe.ne.jp/~yakatada/sub29.htm
日露戦争とホワイトリカー、鈴木梅太郎(幻のビタミン発見)の「理研酒」の話が興味深い。

「ボンカレー」の大塚グループは、ちょっと違うジャンルかなぁと思うが…この会社も波瀾万丈だなと思った。朝鮮戦争特需は、大塚製薬にも波及していたのだな。
昭和を代表する会社の一つだし、看板もテレビ広告も懐かしい風景だ。

徳島新聞「企業人・大塚正士」
http://www.topics.or.jp/rensai/ootuka/
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