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「君は何かアルバイトしてる?」
「うん、地図の解説を書いてるの。ほら、地図を買うと小冊子みたいのがついてるでしょ? 町の解説とか、人口とか、名所についていろいろ書いてあるやつ。ここにこういうハイキング・コースがあって、こういう伝説があって、こういう花が咲いて、こういう鳥がいてとかね。あの原稿を書く仕事なのよ。あんなの本当に簡単なの。アッという間よ。日比谷図書館に行って一日がかりで本を調べたら一冊書けちゃうもの。ちょっとしたコツをのみこんだら仕事なんかいくらでもくるし」
「コツって、どんなコツ?」
「つまりね、他の人が書かないようなことをちょっと盛り込んでおけばいいのよ。すると地図会社の担当の人は『あの子は文章が書ける』って思ってくれるわけ。すごく感心してくれたりしてね。仕事をまわしてくれるのよ。べつにたいしたことじゃなくていいのよ。ちょっとしたことでいいの。たとえばね、ダムを造るために村がひとつここで沈んだが、渡り鳥たちは今でもその村のことを覚えていて、季節がくると鳥たちがその湖の上をいつまでも飛びまわっている光景が見られる、とかね。そういうエピソードをひとつ入れておくとね、みんなすごく喜ぶのよ。ほら情景的で情緒的でしょ。普通のアルバイトの子ってそういう工夫をしないのよ、あまり。だから私もけっこういいお金とってるのよ、その原稿書きで」
「でもよくそういうエピソードがみつかるもんだね、うまく」
「そうねえ」と言って緑は少し首をひねった。「見つけようと思えばなんとか見つかるものだし、見つからなきゃ害のない程度に作っちゃえばいいのよ」
「なるほど」と僕は感心して言った。
「ピース」と緑は言った。




“你在打什么工呀?”

  “写地图的解说。你知道的,买地图的时候不是会附上一本小册子吗?上头有街道名称啦、人口啦、风景区什么的,还印了很多别的,比如说这儿有徒步旅行路线啦、有这种传说啦、开这种花啦、有这种鸟之类的。我就是负责写这些东西,这真的很简单,一下子就好了。只要到日比谷图书馆花上一天的时间查资料,便足够写一本了。你只要抓住一点诀窍,做起来就不难。”

  “什么样的诀窍?”

  “也就是说,你只要添加一些别人没写过的东西就可以了。这么一来,地图公司的人便会觉得你会写文章。他们会对你非常佩服,把工作全交给你!你不必做得太好,一点点就行了,比如说,为了建水坝,这儿曾淹没了一个村镇,但候鸟仍记得这个村镇,只要季节一到,人们便看得到一群鸟在湖上徘徊不去的情景。你这么加油添醋的话,他们都会很喜欢的,你看嘛!这不是又有气氛又有雅趣吗?一般打工的人不会这么做的。我写那些稿子还赚了不少钱咧!”

  “可是这种资料好找吗?”

  “嗯……”阿绿微微倾着头。“只要想找就找得到。真找不到的话就酌情创作一下嘛!”

  “原来如此。”我佩服之至。



>「ピース」と緑は言った。
は、どうやら訳しきれなかった模様。 コピペしたサイトでは省かれてた。

村上春樹が、どうして人気があるのか、日本国内だけではなく世界中に翻訳され人気なのか、ちょっと謎だ。

オサレな会話がいいのかなぁ。 
「なるほど」が“原来如此”、「やれやれ」が“唉”
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