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バブルの頃の思い出話を、最近あちこちで読むなぁ。
(と言っても極東blogと溜池通信だが)
それよりも10年以上も前のことだと、もっと大昔かも。

Q:万博といえば?

この質問に「大阪」と答える人には必要ないかもしれないけれど、「つくば」が思い浮かぶ人に向けて連合赤軍のことを書くには、時代背景の解説が必要かもしれない。

新幹線は1970年開通だが、当時SLも普通に走っていた。
東京から札幌へ行くには「♪上野発の夜行列車…」に乗り、翌朝に津軽海峡を青函連絡船で渡っていく時代。

当時の東京都庁は、東京国際フォーラムが建っている所にあった。
霞ヶ関ビル竣工が1968年、京王プラザが71年で、72年当時超高層ビルは5つしかない。
東京タワー建築が映画になるのなら、連合赤軍事件は新宿の超高層ビル建設を背景にする必要が有るかなぁ?
新宿は、新宿争乱、新宿西口反戦フォークゲリラとか、事件の現場でもあった。

東京拘置所が巣鴨にあった。1971年に小菅に移転。
巣鴨プリズン(A級戦犯が入っていた)→東京拘置所(過激派も収監されてた)→サンシャインビル(開業は1978年)

過激派は主に府中刑務所に入れられてたのだったかなぁ?
その近所は3億円事件の現場だったりする。

その他の詳しいことは、坪内祐三『「一九七二―「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4167679795/
が詳しい。

内容(「MARC」データベースより)
1972年。そのとき私は14歳だった-。日活ロマンポルノが摘発され、南沙織が紅白出場、連合赤軍あさま山荘事件が起こった年を知らない若者におくる新感覚の文化評論。『諸君!』連載

内容(「BOOK」データベースより)(文庫版の紹介)
連合赤軍があさま山荘にたてこもり、宮の森シャンツェに3本の日の丸が揚がった年は、今太閤が列島改造を叫び、ニクソンが突如北京に赴いた年でもあった。高度成長期の生真面目さとエンタテインメント志向の萌芽が交錯する奇妙な季節。3億円事件を知らない世代に熱い時代の息吹を伝える、新感覚の文化評論


諸君連載中は、安室奈美恵が紅白のトリで歌っていた。
主に週刊誌の記事を取り上げて、あの時代を検証していくという体裁。
日本語ロックについても、かなり濃いかも。

初めは連合赤軍にそれほど項を割くつもりはなかったらしいが、調べているうちにどんどんとはまって脹らんでいくのが、雑誌連載ならではの面白さ。
当事者たちの手記を比較検討しながら、事件全体と、そのきっかけを探る手法に、推理小説のような雰囲気も有った。

「赤ん坊」報道のエピソードは、他の本にはあんまり出てこないと思う。

「総括」のきっかけとなった遠山氏のことも興味深かった。

大塚英志「彼女たちの連合赤軍」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4044191093/
では、彼女は髪・化粧・指輪の女性性の問題として、また「かわいい」という言葉の内容が主に論じられています。
しかし、「軍」を自称する組織で幹部の妻であったこと、指輪が母の形見であったことなど、改めて考えさせられた。

あと、角間隆「赤い雪―総括・連合赤軍事件」を、ぼろくそに批判してます。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/479749252X/
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