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高裁決定全文がネットにあがっていた。
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20061012132020.pdf
これについては、後で書こう。 この手の文書は、毎度のことながら読むのが面倒くさい。

国会会議検索で「代理出産」を調べると8件出てきた。

159回 衆議院 法務委員会 34号 平成16年06月11日
159回 参議院 法務委員会  5号 平成16年03月24日
156回 参議院 内閣委員会 20号 平成15年07月17日
156回 衆議院 内閣委員会 15号 平成15年06月06日
151回 衆議院 法務委員会 13号 平成13年05月29日
151回 参議院 法務委員会  7号 平成13年05月24日
151回 参議院 内閣委員会 11号 平成13年05月24日
123回 参議院 厚生委員会  2号 平成04年03月26日

他の語句で出ているかもしれない。「代理懐胎」という言葉も使われていた。

初出は平成4年だが、この年日本に代理出産コーディネーターの窓口が作られたため、政府の見解を求めるため。
平成13年は、日本で代理出産の実施が発表されたのを受けて。
平成15年は、法制化へ向けた動きを受けて。
厚生科学審議会生殖補助医療部会「精子・卵子・胚の提供等による 生殖補助医療制度の整備に関する報告書」平成15年4月28日
法制審議会生殖補助医療関連親子法制部会「精子・卵子・胚の提供等 により出生した子の親子関係に関する民法の特例に関する要綱中間試案」平成15年7月15日

答弁だと3年以内の法制化に向けて、と有ったが…

平成16年03月24日は50代夫婦の代理出産の出生届不受理を受けて。
平成16年06月11日は向井・高田夫妻の代理出産の出生届不受理を受けて。
向井氏のHPの記述だと、本人に知らせる前にマスコミ発表されたようなのだが、その経緯についての質問も。



なんて事を調べていたら、大ニュース!

50代母、30代娘の卵子で「孫」を代理出産…国内初
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20061015i101.htm?from=main1

さすがに、これでは法制化を勧めなきゃまずいだろうな。

【参考】
中国新聞「社説」「代理出産 普遍的なルールが要る」(10/12)
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200610120124.html
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出版された順

「産めない母と産みの母―代理母出産という選択」 小泉カツミ著
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4803503311/sr=1-1/qid=1160710483/ref=sr_1_1/250-7344768-5977014?ie=UTF8&s=books
2001年11月

「プロポーズ―私たちの子どもを産んでください。」 向井亜紀著
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4838714084/ref=pd_sim_b_1/250-7344768-5977014?ie=UTF8
2002年9月

「あなたの子宮を貸してください」 平井美帆 著
http://hiraimiho.main.jp/
2006年3月
先に最高裁判決で「実子」記載を認められなかった代理出産を試みた夫婦のルポも、実名で記述。
カリフォルニアでの取材が詳しい。

HPに10月11日(水)の日本テレビ「スッキリ」午前8〜10時、「ザ・ワイド」午後2〜4時のインタビュー取材についての報告があります。

http://allabout.co.jp/travel/nylife/closeup/CU20060515A/index.htm

「アメリカにおける代理出産の現状」に平井さんのインタビューが載っています。

内容については後から

【コーディネーターのサイト】

卵子提供・代理母出産情報センター 代表 鷲見侑紀
http://www.sumiyuki.co.jp/index.htm
ネバダ不妊治療センターのリンクがあるから、向井氏はここを利用したのかな。

代理母ドットコム 代表 Kinuko Brown(キヌコ・ブラウン)
http://www.dairi-haha.com/

IFC (International Fertility Center) 代表 川田ゆかり
http://www.ifcbaby.com/ (旧サイト)
http://www.ifcbaby.net/ (現行サイト)




【関連】
野沢太三法務大臣閣議後記者会見の概要 平成16年1月16日(金)
http://www.moj.go.jp/SPEECH/POINT/sp040116-01.html

【代理母出産に関する質疑】
Q:御存じかも知れませんが,タレントの向井亜紀さんが,昨年の暮れにアメリカで代理母出産をされまして,昨日会見をされているんですけれども,今後出生届を出し,父親と,母親の名前も向こうの代理母ではなくて,御自身の名前を書いて法務局に提出いたしますと。これは民法の,前回の似たようなケースのときの法的な解釈から照らし合わせると,そのままだと不受理になる可能性が高いんじゃないかと思うんですけれども,そこのところはどうなんでしょうか。

A:報道でそういったお話があったことは私も拝見しておりますけれども,いわゆる届出その他はまだ出ている話ではございませんし,またその内容につきましては,大変プライベートな問題にもかかわることなものですから,今の段階で私から,これについてのお話をするのは,ちょっと差し控えさせていただこうかなと思っております。大変喜んでいらっしゃるということについては,気持ちとしてよく分かりますけれども,その国籍あるいは出生については,正式な書類なり届出があった段階で対応しようかなと思っております。

Q:一般論として,アメリカで,一旦代理母で子をもうけた場合に,手続上,一旦代理出産した向こうの母親の名前で出生届を出した上で,その後,特別養子縁組をすることによって,日本人夫婦の子供になると。この手順を踏むのが基本的に前提というか,正式な日本人夫婦の子として認定するための手順であるという解釈については,法務省としては特に今も変わっていらっしゃらないんでしょうか。

A:これは今までどおりの手順に従って,しっかりやっていただければいいかなと思っております。いずれにしても,その子供さんが御両親と一緒に将来も幸せに暮らしていかれるような,そういうことで私どももまた考えたいなと思っております。
代理母は不妊治療ではないと思ってはいるが、なんとなく「世間」では不妊治療、少子化対策の一環として扱われそうな予感。

不妊治療は高齢出産医療という面もある。
今回の「成功例」が大々的に喧伝されたら、若いときに産んでおかなくても大丈夫、高齢になってから考えようという風潮になるのじゃないだろうか。
つまり一時的に出生率は下がりそうな気がするが…


金さえ出せば子供ができる風潮が…というコメントもよく見る。
まぁ、不妊治療に金がかかるのは確かだが、金出せば成功するわけでもない。
2000年では最低で1千万円、成功率は4割。

http://www.ifcbaby.com/media/lighthouse2.html
「費用は個別のケースで大きく違ってくるのですが、卵子提供出産の場合で最低5百万円、代理母出産の場合で1千万円は必要です。しかも、治療を受ければ必ず妊娠するというわけではありません。成功率は高いとは言え、4割程度。 時間的、金銭的犠牲を払っても、望み道り子供が持てるという保証はどこにもないのです。」



2006年には医療費高騰や、保険の関係でとある紹介プログラムは休止状態
最悪1億円は覚悟しなければならないようだ。

http://www.ifcbaby.net/n_news/news_article/news_2006_stop2.html
「代理出産プログラム」一時休止のお知らせ<2006.7>

部分的に代理母及び出生するお子様の医療費を賄う保険に類似したプログラムは存在するものの、補償される金額の限度額が低いため、また米国の医療費が高額なために、早産による新生児の集中治療室への長期入院等最悪の場合には一億円相当単位の余りにも膨大な医療費の支払いリスクが発生する可能性がご参加されるご夫妻に出てきており、さらに医療保険に加入できないために代理母、そしてお子様に対する診療不可能になるリスクが発生する可能性が出てきておりますのが厳しい状況でございます。


なるほど、これだと韓国の業者に日本人の目が向くのもわかる。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20050902ik08.htm
代理出産に韓国ルート

 代理母を必要としないこのカップルの場合、費用は約300万円の見込み。韓国人女性に代理出産してもらった場合でも、女性や業者に支払う謝礼は700万円前後という。渡航費や病院での費用などは別途かかるが、佐々木代表は「費用は米国での相場の半分以下。技術は米国並みに高い」と話す。

まとまりないまま、メモ

遺伝子的距離と技術的な容易さと倫理的抵抗感の強さについて

拾い子>養子>妾腹>実子

これに生殖医療がどう絡んでいるのか

夫婦間の体外受精(試験管ベビー)<匿名の精子×実母(AID)<夫の精子×第三者の卵子 妻が出産<夫婦の受精卵 代理母が出産(ホストマザー)<夫の精子×代理母(サロゲートマザー)

人によっても差がありそうだが…

1992年日本不妊学会のアンケートだと『サロゲイトマザーに関しては反対意見が約70%であったが、ホストマザーに関しては約45%が賛意を示した。』とある。
http://www.jsfs.or.jp/funin/guideline/1992.html#1992.11.5


生殖医療が進化したから新しい倫理観が必要、という議論もあるが、逆に古い倫理観が表に出てきただけじゃないかという印象もある。

「古い倫理観」とは書いては見たが、それほど古いわけでは無さそうなのがややこしい。
養子、妾腹などは戦後のある時期から急速に廃れ、嫌忌されたような印象。
家制度の崩壊が関係してるのだろう。

核家族ごとに墓を作る風習、遺伝子へのこだわりなんかも同時期だな。

対談・代理母問題を考える  柘植あづみ 石原理
http://www.medical-tribune.co.jp/ss/2001-11/ssNov04.htm


報道がちょっと不思議。 代理出産を妙に歓迎ムードという印象。

NHKはこんな感じだった。

代理出産の出生届 品川区抗告

向井亜紀さん(41)は、平成15年にアメリカの女性に依頼して代理出産をして生まれた子どもたちについて、品川区が出生届を受理しないのは不当だと主張して裁判所に申し立てをしていました。申し立てを受けて、東京高等裁判所は、先月、「出生届が受理されないと法律的に親のない子になってしまう。子どもたちの福祉のために親子関係を認めるべきだ」と判断し、品川区に出生届を受理するよう命じる決定をしました。これに対して「実際に出産していない人との親子関係は認められない」と主張してきた品川区は、10日、決定を不服として最高裁の判断を求める抗告の手続きをしました。品川区の濱野健区長は、記者会見で「医療の急速な進歩を踏まえた高等裁判所の判断と国民や区民の意識は必ずしも一致していないと感じている。司法の場でさらに十分検討されるべきだと判断した」と述べました。国や学会が代理出産を認めない姿勢を示すなかで、生まれた子どもの福祉を優先して親子関係を認めるべきだと指摘した決定について、最高裁がどう判断するのか注目されます。 10月10日 16時5分 NHK


そして西日本新聞の社説
『「子の福祉」を尊重したい 代理出産』
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/column/syasetu/20061007/20061007_002.shtml
『子どもの福祉を最優先し、親子関係を認めた妥当な司法判断といえる。』

続けて読むと、Yahoo!のアンケートで代理母賛成が7割超えたのも頷ける。

ワイドショー等で批判的だったのは草野氏、辛坊氏、有田氏くらいだった模様。
以前の日本での「抜け駆け」代理母事件の時は非難する論調が主だったような印象があるのだが…
アメリカで出産ということで、代理母の姿が見えないせいかな。
不妊治療の延長線上に有るかのような報道のように思えるが、さて?


フェミニストの不妊医療への視線がいまいち不明。
避妊、中絶については散々論じられきたが…
出産医療についての異議申し立てというのもあったな。 産婦人科は剃毛、浣腸、陣痛誘発剤での出産工場だという抗議とか…

出産漫画がブームだったが、これから不妊治療漫画が来るのだろうか?
向井・高田夫妻は漫画になってはいるけれど、後続は有るのか?
衆議院TVに代理母についての国会質疑がアップされてる。 議事録はまだみたい。
http://www.shugiintv.go.jp/
平成18年10月6日予算委員会
枝野幸男 1時間07分あたりから法務大臣への質問

正式な議事録ではないけど、適当にメモ(11月20日追記)


○枝野委員
 だから我々は一元化を言っているんだということを申し上げておいて、今の話ともつながりますが、一件だけ、経済政策に入る前に、実は、きょうの新聞あるいはニュースでちょっと気になるものがありましたので、法務大臣にお尋ねをしておきたいと思います。

 日本で初めて海外の女性に代理出産をしていただいた御夫妻の出生届が日本では不受理になって、これが裁判になりました。みずからも記者会見されているので名前を隠さなくていいと思いますが、タレントの向井亜紀さんと元プロレスラーの高田延彦さんの御夫妻。これは、東京高裁で、出生届を受理するようにという至極真っ当な決定が出たと私は思っていますが、報道によると、法務省は抗告をするという方向で検討に入ったという報道がなされております。現行法の、法のある意味ではエアポケットだと思います。代理出産ということは現行法は想定をしていなかった。

 ただ、実は私も不妊治療で、私がというより私の妻が大分苦労をいたしまして、幸いことしの七月に、うちは体外受精でありますが、出産ができましたが、それでも生まれなくて、それでもわらにもすがる思いで代理出産という方法をとられたというこのお二人の思いというものは大変重いものだというふうに思っています。

 現場の行政窓口が受理しなかったというところまでは理解できないことはありませんが、東京高等裁判所というそれなりに権威のある司法機関で、これは受理しなさいという決定をしたのでありますから、これは司法の判断に従いますということで法務省として処理をして、あとは立法的に、今後もこういうケースが出てくる可能性はたくさんありますので、どうするのかということを検討する。

 現に今、出生届が出されていない、一種無国籍で宙ぶらりんの状態でお子さんはあられるということでありますので、これは上告すべきではないと思いますが、法務大臣の見解をお願いいたします。

○長勢国務大臣 今委員お話しのとおりの事実関係でございます。抗告期限が十日というふうに伺っております。

 この判決は、議論の中身が、基本的に決定の中身は、アメリカの裁判所で確定をした裁判の効力を我が国において認めるということを中心にした決定というふうに承知をいたしております。従来、実子として認めるかどうかということについての判例、学説のほとんどは、分娩という事実によって発生をするという考え方で来ておりましたので、それとの関係が非常に不明確になっております。

 そういうこともありますので、現在、今委員おっしゃるようなああいうお気持ちの方もおられることもありますし、また、高裁の決定でもございます。一方、これを抗告しないということになった場合に、今後の行政その他の取り扱いについての影響をどういうふうに考えるかという問題もあります。

 そういうことを含めて、今、どうするかを検討中でございます。

○枝野委員 今後の立法政策論、これはできるだけ早く法務委員会の場で議論をされる必要があるかと思います。そういう問題は残ると思います。

 しかし、現に、双子のお子さん、うちも双子なんですが、こちらも双子らしくて、双子のお子さんが出生届が出せない状態で宙ぶらりんでおられる。だれにとってもこれは受理をして問題はない。つまり、机の上の話以外は何の問題もない話だと思います。

 しかも、東京高等裁判所の決定という、司法の一定の権威ある決定がなされているわけでありますから、やはりこれは、こうした場合の当事者の福祉というのを、別にこの件が特にではありません、一般的にこういった場合については、当事者の福祉というのを、法務省としては余り建前としての法律論のところに縛られずに進められることを期待したいというふうに思っています。




事実誤認と思われること等
日本で始めてではない。 昨年最高裁で判決が出ている。
無国籍で宙ぶらりんではない。 現在はアメリカ国籍。しかし普通の子供と同じ行政サービスは受けている。
区は「実母」ではなく「養母」として届け出るように指導していた。
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